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イチョウのちょっと大き目のまな板
刃物がよろこぶ、木があります
包丁を握る人がいて、刃物の声を聞ける人がいます。
その人たちが静かに選んできた木——それがイチョウです。
まな板の素材として、イチョウは古くから特別な存在でした。
そのやわらかさ、ほどよい弾力、刃をいじめず、切る動作を受け止めてくれるおおらかさ。
寿司職人をはじめ、高級和食店の調理場でも
イチョウのまな板は静かに、しかし確実に選ばれています。
このまな板は群馬県みどり市産のイチョウ材を使い
地元の職人が一枚ずつ丁寧に仕上げたものです。
サイズは幅45cm × 奥行30cm、厚みは約3cm。
家庭用には少し大きめですが、そのぶん作業が広々とでき、使い心地がぐっと変わります。
切った食材を一時的に置くスペースもでき、調理の流れを止めません。
そして、もうひとつの魅力はその美しい白さです。
イチョウの木肌は明るく、清潔感のある淡い色。
その上に並ぶ赤や緑の野菜、鮮やかな魚の身、黄色い卵。
食材の色味がぱっと映えて、まな板の上がちょっとした舞台のようになります。
毎日の料理に、ほんの少しワクワクした気持ちを添えてくれる色なのです。
もちろん、機能性にも優れています。
刃当たりがやさしく、包丁を傷めにくい。
木に適度な油分があるため水はけが良く、乾きが早い。
におい移りや黒ずみも起きにくく、清潔に使い続けられます。
傷も目立ちにくく、手入れを重ねることでさらに味わいが増していきます。
表面には、イチョウの葉の焼印ロゴと、"made in midori city"の文字。
この土地で育った木を、この土地の手でかたちにする。
そのことへの小さな誇りを、そっと刻んでいます。
派手さも、流行も、便利な仕掛けもありません。
でも、包丁を入れるたびに伝わる静かな違いがあります。
刃物がよろこぶということは、料理する手もよろこぶということ。
料理が、ちょっと楽しくなるということ。
刃物がよろこぶ、木があります。
それは、料理の時間を少しだけ豊かにしてくれる、台所の静かな名脇役です。