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CPミノー45
「ルアーというより、翻訳機。」
この木片が、人生を変えるかもしれない——とまでは言わないけれど。
でも、何かが“変わりはじめる”きっかけには、なるかもしれない。
これは群馬・みどり市で育った杉を使って作られた、渓流釣り用のウッドルアー。地元・渡良瀬川で何度も投げては調整し、イワナ、ヤマメ、ニジマスといった清流の住人たちの声を聞きながら、ようやく形になったプロダクト。
でも実はこれ、釣りのためだけの道具じゃない。
むしろ、自然の言葉を受信するための“翻訳機”なのだ。
都会から地方に引っ越して、川がそばにある生活がはじまると、自然という存在が、ただの風景から「相手」に変わる。毎朝変わる水の濁り、魚の動き、光の角度。そういうものと、どう向き合えばいいのか戸惑っていたとき、このルアーはひとつの答えをくれた。
「まず、投げてみよう」
手に持った木の軽さ、投げたときの音、水の抵抗。
それらが、“自然に話しかけている”感覚を育ててくれる。
魚が釣れるのは、もしかしたら“自然との会話が成立した”サインかもしれない。
都会では使わなかった感覚が、すこしずつ蘇る。
便利とか効率とか成果じゃないところにある“豊かさ”を、川の流れがそっと思い出させてくれる。そんな日々の中で、この小さな木のかけらは、釣具以上の意味を持ち始める。
誰かにプレゼントするなら、「釣ってきて」じゃなく「話してきてね」と言いたい。
杉でできた翻訳機をポケットに、川と会話する休日。
それは、都会では決して味わえなかった贅沢かもしれない。