桐材のピザトレー【わたらせ木工店】

【ピザは、分け合うもの。だからこのかたち。】

ひとりで食べるピザも悪くない。
だけどやっぱり、誰かと一緒に囲むとき、ピザは本領を発揮する。
あつあつを切り分けて、手を伸ばして、笑いながらつまむ――そのひとときを、もっと丁寧に扱いたかった。

このピザトレーは、そんな思いから生まれました。

素材は群馬・みどり市で採れた桐(きり)材。
製作の拠点は、同じく群馬県みどり市。
関東平野の北縁、山と川に囲まれた小さな町です。

桐は、日本の木材の中でもとびきり軽くて、やわらかい。持ったときの軽やかさ、そして刃物を傷めにくい柔らかさ――それは、まるで空気をまとったような心地よい手ざわりです。

木の道具にとって、軽さは大事。
取り回しがラクで、さっと食卓に出しやすい。
しかも桐は吸湿性にもすぐれ、昔から衣装箱や米びつにも使われてきたほど。
「古くて新しい」日本の道具材として、このピザトレーにもぴったりでした。

手で触れてわかる、仕上げの違い。
このトレーの面取りや磨きは、すべて職人による手仕上げです。

同じ加工で切り出していても、ひとつひとつが少しずつ違う。
木のクセに合わせて、角の取り方を微調整しながら、指先と道具で“ちょうどいい手ざわり”を探していきます。ざらつきを残さず、かといってツルツルしすぎる物にもしない。
「木そのものの質感と同時に利便性も活かす」という、大事な作業です。

仕上げには、食品対応の植物オイルを使用しています。
ピザの油もすこしずつ染みて、年月とともに深い飴色へと変化していく。
木の道具は“育てていくもの”でもあります。

「8等分」されているという、さりげない優しさ
このトレーの表面には、8等分のガイドラインが彫られています。

ピザをきれいに切り分けるのって、意外とむずかしい。
「あれ？こっちちょっと大きくない？」「じゃんけんで決めよう」なんてやり取りもまた楽しいけれど、
このトレーがあれば、自然と等しいサイズに切り分けることができます。

道具になる、ということ
はじめは「ちょっとおしゃれな木のトレー」かもしれません。

だけど何度も使って、ピザの油が染みて、輪染みができて、少し焦がしてしまったりして――
そうやって時間が刻まれていくうちに、これは単なる道具ではなくなってきます。

それはもう、あなたの食卓にある“記憶の一部”です。

家族の誕生日、友人とのキャンプ、何でもない平日の夜――
そのひとつひとつの場面で、静かに、でも確かに、活躍してくれる相棒。

最後にひとこと
ピザを分けるという行為は、時間を分けることでもあるのかもしれません。

だれかと過ごす時間を、ほんのすこし丁寧にする。
そんな願いを、軽くてやわらかな木――桐に託して。
このトレーが、あなたの暮らしの片隅にそっと寄り添えたらうれしいです。


【サイズ・仕様について】
直径：約28cm（一般的なM〜Lサイズピザにぴったり）

厚み：約1.5cm

素材：国産桐材

仕上げ：オイルフィニッシュ（食品用植物オイル）

使用後は、乾いた布で拭き取るか、軽く水洗いし、よく乾かして保管してください。

※天然木のため、木目や色味には個体差があります。予めご了承ください。

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もっと詳しく知りたい方はnoteにも記事を書いてます
https://note.com/sabatsuto/n/n82bbd8f86ad9
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