ヒノキの一枚板ものティッシュケース

このティッシュケースに蓋を閉じたときの「とん」という音が、私は好きです。
軽やかすぎず、かといって重すぎない。
まるで山の朝靄の中に差し込む一筋の光のように、確かな存在感と静けさをあわせもっています。

素材は群馬県みどり市産のヒノキ。
地元の製材所で丁寧に挽かれた一枚板から、継ぎ目のない木目を活かして仕立てました。
木の持つやさしさと、まっすぐな力強さ。
それらがひとつの箱に宿ったとき、日用品だったものが「道具」へと変わるのです。

このティッシュケースには、2つのかたちがあります。

ひとつは「落とし蓋タイプ」。
上からすっとはめ込むだけの、もっともシンプルで潔い構造です。
蓋がぴったりとはまる感触と、抜けのよいティッシュの取り出しやすさが魅力。
箱そのものを見せたい方や、生活空間のアクセントとして取り入れたい方におすすめです。

もうひとつは「スライド式（裏窓開閉タイプ）」。
底面のスライド窓から中身を入れ替える構造で、見た目はよりすっきりとしています。
お子さまがいるご家庭や、頻繁に入れ替えを行う場所では、こちらの方が扱いやすいかもしれません。
どちらの形にも、それぞれの使い心地があります。

いずれも共通しているのは、その“重み”です。
見た目以上にずっしりとした安定感があり、ティッシュを片手で引き出しても動かない安心感。
その重量こそが、木という素材が生きている証であり、空間の中にしっかりと存在する理由でもあります。

触れるとわかる、なめらかな手触り。
かんなとサンドペーパーで磨き上げ、最後に蜜蝋で仕上げています。
塗装はしていませんので、ヒノキ本来の香りと風合いをそのまま楽しめます。
ふわりと立ちのぼるやさしい香りに、深呼吸したくなる瞬間が生まれます。

このティッシュケースは、贈り物にもおすすめです。
出産祝いや結婚祝い、新築のお祝いにも。
「すぐには必要ないけれど、ずっと使えるもの」は、意外とギフト選びで見つけにくい存在。
けれどこの箱なら、使うたびに贈り手を思い出してもらえる、そんな存在になってくれるはずです。

価格は、どちらのタイプも税込3,300円。
それぞれの暮らしに合ったかたちを、じっくり選んでいただけたら嬉しいです。

ふだん意識しない「ティッシュ」という存在を、あえて丁寧に扱ってみる。
それだけで、暮らしが少しだけ、ゆっくりになる気がします。
そんな時間を、この小さな木の箱と一緒に、ぜひ体感してみてください。

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タイプ一覧（どちらも税込 4,400円）
• 落とし蓋タイプ：上からふたをはめ込むシンプル構造。木目を美しく見せたい方に。
• 裏窓スライド式：底面から中身を交換できる実用派。小さなお子様がいるご家庭にも。